ギリシャ農家男性トラクターで難民キャンプに突っ込む

Bauer wollte mit dem tractor flüchtlings camp räumen

腹を立てたギリシャ・イドメニの農家の男性が5日、難民たちがテントを建てて
暮らす難民キャンプにトラクターで突っ込むという騒ぎがあった。

というのも、農家の男性の所有する畑にシリアやイラクから来た難民が
次々とテントを張り生活をしていたのだ。

難民がヨーロッパを目指す通過点していたバルカン諸国が国境を閉ざした
事で、トルコからギリシャへ違法に船などで渡ってきた難民らが、目的の
ヨーロッパ諸国に行けず立往生となっている。
このイドメニはマケドニア国境に位置し、一時約1万4千人もの難民で溢れか
えっていた。ギリシャが用意していた収容施設は2千人の収容力で、近くの雨
でぬかるんだ土地や駅などで寝泊まりしており生活環境がひどすぎると問題に
なっていた地域だ。

男性は、難民らのテントや所有物などを気にせず、トラクターで畑に乗り付け
耕し始め、数人の警察官に制止された。

けが人は出なかったが、男性はいくつかのテントを破壊した。

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農家の男性は、飼っている牛のエサを栽培しないと今度は男性自身が
破産の危機に陥ると話した。

男性は難民らとは問題はなく、彼らのおかれる困難な状況は理解していた
というが、難民問題や財政危機の続くギリシャ、男性の堪忍袋の尾も切れて
しまったようで怒りをあらわにしていた。

これに対してこの畑に住みついた難民の男性は「ここは彼の土地だから彼に
権利があり何でもできる。でも我々は難民だ。故郷を追われ帰るところもない。
彼にとって(ここでキャンプをすることは)問題なのは分かっているが、我
々にとっても問題だ」と話す。

トルコへの難民送還すでに機能せず

ギリシャ政府は4日、欧州連合とトルコが3月に合意した難民流入抑制策として、
トルコへ難民や移民の送還をはじめた。
初日には220人余りがトルコに送り返されたが、翌5日にはギリシャから送還された
難民はおらず、この対策に対する準備不足と行く末が心配されることとなった。

この政策を機にギリシャは、イドメニなどの難民キャンプを週末までに一掃する予定で、
用意されたバスなどで公的な仮の収容所に移動するよう促している。