現在1万4千人以上のシリア、イラク難民が足止めされているマケドニア国境
ギリシャのイドメニの状況は日に日に緊張感を増している。
月曜日の大雨により多くのテントが浸水、最低気温マイナス5度になる中、
子供を含め厳しい寒さと闘った。地面は大きな水たまりができ、雨が上がると
ここで国境が開くのを待っている難民たちは、国境に置かれた鉄のフェンスに服
や寝袋を干し乾かしていた。
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濡れた靴をたき火で乾かす子供

約3万人がギリシャ国内で足止め

先月24日にバルカン半島諸国がウィーンで緊急会合を開き、国境規制の強化を合意、
ヨーロッパへの経由地となる国境にあるギリシャ、イドメニではマケドニア側が国境を閉ざ
した為ここで足止めにあった人たちで人口が増え、食糧不足や環境の悪化が深刻な問題と
なっている。ギリシャ全体では約3万人の難民が滞留しており、うち約半分がこのイドメニ
の難民キャンプで過ごす。
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1500人のキャンプに1万4000人つのる不安

1500人を見込んで用意されたイドメニ難民キャンプは現在1万4000人以上のシリアやイラク
の内戦を逃れてきた人々が生活している。うち4000人が子供だ。
マケドニアでは1日最高で250人のイラク、シリアからの難民のみに国境通行許可を出しているが、
毎日数千人の新しい難民がおしよせ、国境付近のイドメニはパンク状態。
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隣との間隔が非常に狭く建てられたテント、施設やテントのない人たちは、そのまま地面や駅など
を利用して寝ている人もいる。2月中頃に爆発的に人口を増したこのキャンプ、以前は食事の配布
に1時間しか待たなかったのが現在では3時間待ち、400メートルの列ができているという。
食料不足、衛生環境悪化、暖を取るためのたき火の煙による人体への害、子供たちを中心に
風邪をこじらせ気管支炎になるなど健康状態に悪化が懸念されている。
更にはここで数週間滞在を強いられている人々も多く、いつ開くかわからない国境に絶望感と
滞在が長引くことでここから先のために用意した資金が尽きる不安もあり、難民は計り知れない
ストレスをためている。

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国境を開けるよう叫ぶ男性、幼い子供も一緒

また国境通過のため、シリア、イラクの難民への審査も厳しくなっている。
戦闘の激しいアレッポから命けがで逃げてきたシリア人の男性は、自分は身分
証を持っていたが、妻は取りに行くことができずそのままイドメニまで来たという。
男性は、このままでは妻は国境を通過することができないと嘆く。

異例の7億ユーロ、EUが緊急支援

EUの行政を担う欧州委員会は今月2日難民対応に苦しむギリシャなどに、3年間で
計7億ユーロ(約862億円)を支援する緊急措置を発表している。この支援は主に、
食料や滞在するための施設、医療品に当てられる。
参考
Faz