水木しげるさんが死去されてしばらく経ち、直木賞作家の野坂昭如さんも亡くなられました。
お2人とも、少なからず社会に影響を与えた人物で、テレビ番組などでも、速報に続いて追悼の特集なども組まれていました。
街でのインタビューで、水木しげるさんについて、「なんだか、ずうっと生きている様な気がしていたので亡くなられて驚いた」といったコメントをした方もいて、
私だけではなく、皆そんなイメージを持っていたのかと、少しお面白く感じてしまいました。

Akiyuki Nosaka

Sponsored Link


野坂さんは、亡くなられたとい第一報のタイトルは、”作家の”または”直木賞受賞者”の野坂昭如さんが亡くなられたというものでしたが、
一時期は政治家でもあり、テレビのコメンテーターでもあり、作詞もされ、これまで知らなかったのですが、
歌手デビューもされていたマルチぶりで、“作家の野坂氏”と言われて、もあまりピンとこないものがありました。

水木さん、野坂さんに関してのテレビ報道を何本か見て思いましたが、ニュース番組などでは、
とにかくまとめの一言が必要なのですね。お二人共に、「人生を貫いていたのは反戦の思いでした」とのキーワードで人生や活動を総括している番組が多くて、
なんとなく違和感を持ってしまいました。私や私の周りの人々の様な普通の一般人でも、人生には色々なことがあり、
時期によって考えも変われば、人として良い面も、困った面もあるものです。まして、水木さん、野坂さんといった、
多彩な活動をして一生を忙しく生き抜いた方々の人生を、キーワード1つで括れるものなのでしょうか。出征して九死に一生を得た水木さんも、
実体験をヒントに“火垂の墓”を書かれた野坂さんも、平和への強い思いがあったことは確かですが、あまりに一面的に過ぎると思います。
水木さんの妖怪を通した社会風刺ばかりをとりあげるのではなく、本当に妖怪好きなおちゃめな人柄に迫って欲しかったですし、
野坂さんのハラハラするほどのアナーキーぶりも暴露して欲しかったです。自分が死んだ後に、人生の中の優等生的な部分だけで“こんな人でした”と言われても、
気持ちが悪いと思うのですが、、、。どう思われますか?