2015年2月10日にギリシャのチプラス新政権が第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるギリシャ占領で
受けた損害の賠償を請求することをドイツに伝達したと伝えられている。
この事はドイツ国内はともかくヨーロッパ中に波紋を広げている。
ギリシャへの最も大きな支援国であるドイツは問題は解決済みとこの要求を拒否している。
ギリシャの財政緊縮策の問題を巡る両国の対立に歴史問題が加わる形となった。
ギリシャ新政権へは欧州統合のスタンスに反するものだと新政権の対応を批判する意見も挙がっている。

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ナチス・ドイツは第二次世界大戦中の1941から1944年にギリシャ本土を占領した。
チプラス政権はドイツに対して、当時のギリシャに強要されたナチス向け戦時融資の返済分や占領による損害の賠償を含めて
約1620億ユーロ(約22兆円)を請求する権利があることを主張している。
ギリシャ・コジアス外相がベルリンを訪れドイツ政府に方針を伝えている。

ドイツのガブリエル副首相はこのギリシャの要求を根拠がないものだと拒否している。
与党のキリスト教民主・社会同盟で予算政策を担当するバルトレ連邦議会議員もドイツメディアに
外国からお金を出させるというギリシャ新政権の選挙公約自体がおかしいのではないかと批判している。

この件に関してギリシャのチプラス首相は緊縮策を拒否する理由を尊厳を取り戻すためのものと説明している。
賠償請求もその延長線上にあるものと釈明している。
しかしながら、ヨーロッパ議会の中道会派・欧州自由民主同盟のフェルホフスタット代表は
今回の賠償請求でチプラス首相は欧州統合の土台を損なう事を行っている。
戦後のかつての敵同士が協力して共通の未来を築くという選択をしたことを忘れてしまったのではないかと非難している。

参照:
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毎日新聞