「もしも中国人が一家に1台テレビを買ったとしたら、、、」今から20年ほど前には、
半分は冗談気分で話していたことです。冗談半分ながらも、既にこれからのビジネスは中国で伸びる、
ということははっきりとしていました。ただ、発展した中国の姿をリアルに想像し難かったのも事実です。

今、中国人は一家に一台の車を持ってはいませんが、急激な、
そしてあまりに環境規制の重大さを無視したままの経済発展の結果が、
深刻な大気汚染です。北京や上海の大気の問題は以前から有名ですが、
ここ数日の「赤色警報」で、再び大きな話題となっています。

PM2.5

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中国での環境問題は空気汚染だけには留まりませんが、この事態はどう考えても中国政府の、
ちょっと失礼な言い方ですが、怠慢、または間抜けさが引き起こしたものと断じるしかありません。
なぜかといえば、同様の問題、急激な経済・産業の発展の副産物としての環境問題は、
既に日本がイヤという程に“悪いお手本”と、そこからの“リカバリー策”を見せているのにも関わらず、
そこから何も学んでいない、または、問題がおこることを予想していても、
規制よりも経済発展目標の達成を優先してきたからです。そして、大気汚染が深刻な状態になった時や、
オリンピックなど世界からのゲストを迎える時に行う、その場しのぎの対策、
ナンバープレートの数字による自動車の走行規制には、失笑で応えるしかありません。

半年ほど前に、6,7年ぶりに台北に行きました。相変わらず活気がにあふれたエネルギッシュな都市でしたが、
街の空気がかなり良くなった気がしました。前回は、街の混み入った道路の脇を歩くだけで、
バイクの排気ガスなどの臭いを強く感じて、「空気悪い!」と思ってばかりいた気がするのですが、
今回はあまりそれを感じませんでした。あまり台湾事情には詳しくないのですが、
もしかするとその間に排気ガスの規制などが導入されたのかもしれません。

中国もエコカーに対する助成金制度を始めましたが、路上に溢れる車の数を考えれば、
どう考えても遅すぎたのではないでしょうか。これからこの始末をどうやってつけていくのか、
皆で厳しい目で見て行く必要があると思います。