学校でのむかで競争によって、昨年度には2000人以上が怪我、うち500人近くは骨折をしていたという調査結果が報道されて、過日の人間ピラミッドでの事故の話題も再燃する形で、学校の運動会での、危険を伴う協議について議論が沸いています。

個人的には、擦り傷、切り傷、うちみなどの軽い怪我であれば、痛みを知る為にも、そうせならば治癒力が高い若い時代にどんどんしても良いでしょう、などと思っているのですが、これだけ多くの骨折事故があり、中には頭を強打して麻痺が残るケースもあったと聞けば、やはり現状には何かしらの問題があると疑わざるをえません。

ネット上にも、専門家のコメントから一般からの投稿まで、様々な意見が寄せられています。多くの人が、行き過ぎた競技の要求、高すぎる人間ピラミッドや人間タワーには、“いくら見栄えが良くて達成感が得られても、やりすぎではないか”、と反対している様です。もちろん中には、“たった1%足らずのリスクの為に止める必要はない”という、正反対の意見もあります。

Undoukai

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私自身は、一連の報道を見ながら、文部科学省が発表している、子供の運動能力に関する調査報告を思い出しました。簡単にまとめれば、子供の体力、運動能力は昭和60年頃から低下を続けていて、現在では、体格はより大きくなっているのに、ほとんどの調査種目で親世代よりも運動能力が劣っている、また、運動を行う子供と行わない子供との間で、運動能力の二極化が進行している、という内容です。

競技は通常生徒全員が参加しますが、その中には二極化した一方の、運動が著しく苦手な生徒群も混じっていて、また多くの場合、指導する教師の世代よりも、生徒側は更に平均的な運動能力が低下しています。

極端に派手・危険なパフォーマンスはもちろん必要ないと思います。ですが、これらの競技は、もしも指導方法さえ正しければ、なるべく怪我をしない様に上手く転ぶ、上手く倒れるまたは受け身をとるなど、生徒達にとって役立つスキルを体得するチャンスにもなり得ると思うのです。安易に競技を中止・変更するのではなく、大きな怪我をしないコツを生徒に指導する為に、指導者への指導こそが求められるのではないかと考えます。