ドイツで社会問題となっている過激左翼派の暴力や破壊行為は
エスカレートする一方だ。先週首都ベルリンでは、路上に駐車されていた
車20台が破壊された。目撃者によれば、全身で黒で覆面をした約100人
ほどの集団が破壊行為に関与していると見られている。

ブラックブロック

事の発端は今年1月中旬に行われたベルリン・フリードリッヒスハインに
あるリーガエア通り(Rigaerstraße)で左翼グループに占拠されている
建物に警察が捜査に入ったことだ。これは、警官1名が攻撃されたことにより行われた。
先週土曜日の夜には、この警察の対応に対して、約4000人の左派抗議者が
リーガエア通りでデモを行った。また、この警察の対応をドイツ政党の
緑の党(Bündnis 90/Die Grünen)、左翼党(Die Linke)と
海賊党(Piratenpartei)は批判している。

同日夜には、ベルリン・ノイケルン市で最大で100人の覆面をした
全身黒の衣服を着用した集団が20台の車を破壊、警察車両に石を投げる
暴力行為を行った。また、日曜日の午前1時頃には、ベルリンの新興住宅地がある
ポツダム広場の近くのグライスドライエック(Gleisdreieckpark)で28台の
車が破壊された。そのうち4台には火がつけられ、車が炎上した。
さらには、付近の住宅の窓ガラスやガラスのドアが石で割られた。

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ヨーロッパではブラック・ブロック(black bloc)と呼ばれる
全身黒の衣服をまとい、マスクやサングラスで覆面をする集団が
大きな社会問題となっている。彼らは、デモに集まり、
公共物や車などを破壊したり、警察官に対する暴力を行うことで知られている。
昨年にはドイツ・フランクフルトにヨーロッパ中央銀行の新社屋がオープンする日に
ヨーロッパ中から集まり、フランクフルト市街の公共物や車を破壊した。
フランクフルトの銀行ビル街をバックに炎上する車が写った写真は印象的であった。

ドイツの統計によれば、近年ネオナチなどの右派勢力による暴力件数は減少傾向に
あるのに対して、左翼過激派による暴力事件は増加傾向にある。

ベルリンリーガエア通りでのデモの様子

参照:
Welt
Berliner Morgenpost
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