1998年にオーストリアで当時10歳だったナターシャ・カンプッシュさんが誘拐され、
8年に渡って監禁されていた事件で、容疑者ヴォルフガング・プリクロピルが
当時多くのビデオを撮影していたことを当時の捜査員であり、作家の
ピーター・ライヒャルト氏が自身の新しい本の中で告白した。

ナターシャ・カンプッシュ

プリクロピル容疑者が当時のカンプッシュさんを監禁していた家の撮影をしていた。
カンプッシュさんを監禁していた地下室など。
当時様々な噂が立っていたが、それら映像素材は、性的な描写のものではなく、
さらには、プリクロピル容疑者には共犯者がいたという噂はあったものの、
共犯はいなかったことが現在では濃厚な説となっている。

ナターシャ・カンプッシュ

1998年オーストリア少女監禁事件

ヴォルフガング・プリクロピルは1998年3月2日にまだ10歳だった
ナターシャ・カンプッシュさんを誘拐した。カンプッシュさんは
3096日間監禁された末に2006年8月23日に脱出に成功する。
その後プリクロピル容疑者は列車に飛び込み自殺を図った。

ヴォルフガング・プリクロピル

カンプッシュさんが、プリクロピルの自殺に対して同情の心を抱くなど、
ストックホルム症候群の症状が見られているとされる。
カンプッシュさんはその後2010年に大学を卒業し、この壮絶な体験を
「3,096 Days」に綴り、その中で警察の捜査への批判などを綴った。
また、この話は映画化もされている。

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20世紀の常軌を逸した世界の誘拐事件

同じオーストリアでは、フリッツル事件で知られるように、
父親ヨーゼフ・フリッツルによって24年間監禁された
エリーザベト・フリッツルさんの事件は当時世界中にショックを与えた。
日本では、オーストリアの実娘監禁事件や恐怖の家事件として知られている。

アメリカでは、エリザベス・スマート誘拐事件で知られる、
少女エリザベス・アン・スマートが容疑者である夫婦に誘拐監禁される事件だった。
1年近く監禁された末にユタ州サンディで容疑者と少女が目撃され、
その後容疑者は逮捕され、少女は保護された。

日本でもまだ記憶に残る新潟少女監禁事件が代表的な監禁事件だろう。
1990年に当時9歳の少女が誘拐され、その後約9年間監禁されていた。
その後保健所職員や医療関係者が医療保護入院措置の実施のために加害者宅を訪れ、
その際に少女は発見され、保護された。
この事件によって、容疑者が長期的に引きこもりの状況にあったことから、
引きこもりが大きな社会問題と認知されるきっかけともなった。

3096 Days映画予告編(2013年)

参照:
Spiegel
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