2015年3月8日の独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ゾンタークスツァイトゥング(FAS)で、
ドイツ・フランクフルト国際空港での安全性の甘さが暴かれている。
同紙のリポーターは身分証明書・コントロールなしで、
パソコンと警備スタッフのベストがあれば航空機のある地点まで入れる事を実証した。
これはヨーロッパのみならず、世界中に衝撃を与える事実ではないだろうか。

パリでのテロ事件以降ヨーロッパ各国では厳戒体制がとられている。
ドイツのフランクフルト国際空港はヨーロッパの中でも最も重要な空港の一つだ。
しかし、FASリポーターは公道から最もセキュリティが厳しいエリアまで10分で到達できた事を実証した。

Frankfurt_Airport

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フランクフルト空港・パスコントロールでの甘さ

昨年覆面調査員がフランクフルト空港のパスポートコントロールでのチェックの甘さを暴いていた。
彼らは、武器や危険なものを持ってコントロールを過ぎて搭乗機に持ち込むところまで実証していた。
その調査員はEU委員会から派遣された人たちだ。
万が一この場合問題が解決されない場合は、シェンゲン条約での空港としての許可を取り上げる可能性もあるようだ。
それゆえ、フランクフルト国際空港では、乗り継ぎで他のEUの国に行く際にも長いコントロールを受ける必要があるのだ。
ドイツ連邦警察と空港運営のFraportはこれを当時なだめ、スタッフはもう一度訓練され直し、
再び完璧な状態になっていると話していた。

しかし、それはパスコントロールでだけの話のようだ

FASは他のセキュリティの穴を探した。
誰もがグーグルマップで空港の衛星写真を見る事ができる。
そこでは、離陸・着陸の滑走路だけではなく、通りや空港の建物も認識する事ができる。
さらには、グーグルマップ上でズームすると、方角を表した矢印までみることができる。
空港と最もセキュリティの厳しいエリアである飛行機が止まっているエリアの間にある柵も見る事が出来た。

そこにセキュリティの穴を発見した。
空港のホームページで閲覧できるマップとそのグーグルの写真を比較し、
どこに行かなければいけないのかを発見する事に成功した。
それは、Cargo City Nordだ。

そこでは公道から入れるいくつかの門があった。
3回そこを通り過ぎてみたところ、
毎回ある門のところだけ監視がされていなかった。(門26)
そこには車用の遮断機があるが、通行人は問題なく入れるようになっていた。
そこには黄色の警備のベストを着ている人が何人かいた。
FASのリポーターは黄色いベストにもしかしたら爆弾がいくつか入れられるようなショルダーバッグを持って、
中に入る事に成功した。それは平日の午前中での出来事だった。

中に入るとすでにリサーチで見つけていた生もの製品を保管する倉庫を見つけた。
途中でルフトハンザの鳥のロゴも見たようだ。
途中でコンテナのドアの前に立っている警備員らしい人がリポーターに微笑みながら話しかけた。
「あなたはルフトハンザの方ですか?」
リポーターは「はい、そうです。中に入れますか?」と答えた。
もう一人の警備員は笑って答えた。「あなたはすでに中にいますよ」
それからその人はコンテナーの中へ消えた。

その後、リポーターはAir Canadaの敷地に到達した。
航空写真で見つけていた場所にある柵には約1mの大きさの穴があった。
それからThai Airwaysの航空機も見る事ができたが、
これは穴のあいていた柵から約50mしか離れていなかった。

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誰も疑念を抱かない

Air Canadaと生もの製品を保管する倉庫を分けている遮断機に戻った際に警備員はリポーターに話しかけた。
「あなたはもしかして、間違ってここに入っていませんか?どこに行かれますか?」
リポーターは「Lufthans Cargoです」と答えた。
警備員は「それならここではないですよ」と答え、リポーターを入り口まで送り、
フレンドリーに別れの挨拶をした。

結論として、どこのスーパーにでもあるような黄色のベストを着て、
公道から敷地内に入る事ができた。誰もコントロールをしない、
疑いを抱かなかった。果たして、こんなガードの甘さで絶対的な安全性をキープする事はできるのだろうか!?

参照:
FAZ
FAS