2015年1月にムハンマドの風刺画を出版し、イスラムテロリストに襲撃された
出版社・シャルリーエブドだが、また物議をかもす風刺画を公開した。
今回のものは、昨年トルコの海岸で溺死して流れ着いたシリア難民の子供
アイラン・クルディ君がモチーフとなっている。

シャルリーエブド風刺画_アイラン君

問題の風刺画は、左上の吹き出しにアイランが亡くなった時の絵が描かれ、
「小さいアイランが大人になったらどうなっていたのだろうか?」という
文章が書かれ、下には女性を追いかける男が描かれ、その問いへの答えは、
「ドイツで痴漢」と書かれている。

この風刺画に対して世界各国で非難の嵐が起こっている。
カナダに住むアイラン君の叔母のティマ・クルディさんはこの絵を批判している。
「私たちの悲しみがリスペクトされることを願っています。
それは私たちにとって大きな損失でした。私たちはそれを忘れようと、
前を向こうとしています。私たちに新たな痛みを与えるものは非道です」
とアメリカのCBSに話した。
また、ソーシャルメディア上でも多くのこの風刺画に対する批判が集まっている。

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これに対して、今回の風刺画を描いたリス(Riss)のペンネームで
知られるシャルリーエブド編集長のローレント・ソーリソウ氏
(Laurent Sourisseau)は今回の自身の風刺画のユーモアを擁護し、
報道や表現の自由への注意を促している。

また、独シュテルンは今回のシャルリーエブドの思惑を分析している。
シュテルンの記事の中では、

リスは全ての難民が悪者であるとは言っていなくて、
支配的なメディアの大意のことを言っているのだ。

4ヶ月前にメディアはアイランを全ての難民へのシンボルにした。
そこではアイランのことよりも、人々の気持ちをすくい取ることが重要であった。
今やケルンの痴漢が全ての難民のシンボルとなっているだろう。
この2つのシンボルを引き合わせることで、レイシズム(差別主義)は、
同情の代わりになることをリスは言っているのだ。
今全ての難民が犯罪者だと信じ込んでいる人は、小さいアイランをも嘲笑しているのだ。
ローレント・ソーリソウはレイシストではなく、ヒューマニストなのだ。

参照:
Stern
Twitter