ドイツでは毎日難民に関連するニュースが報道されている。
今年何人の難民がドイツに入国する予定、難民施設が放火された、
難民が窃盗や性的犯罪に及んだなど。
ソーシャルメディアでは、左右両方からのネットバッシングが飛び交っている。
しかし、実際の真実は当事者たちしかわからないのだ。

ザクセン_ドイツカオス

先日ドイツのザクセン州にあるクラウスニッツという小さな街で撮られたビデオが
インタネットで現在物議を醸している。15人の難民を乗せたバスが、新たな施設に到着し、
バスの周りには難民反対のデモ隊が集まり、叫んでいる。
その中で警官1名がバスの中にいた子供を確保し、施設内に連れて行ったシーンが
映され、これが「警察による暴力」「なぜ集まった右翼を追放しなかったのか」
など激しい批判が警察に集まった。

これに対して、その管轄の警察の所長は、「仕方ない対応だった。バスが襲撃される前に
難民の人たちをバスから出す事が先決でした。動員された警察官の数により、
周りに集まったデモ隊をそこから退場させることは難しかったのです」と話している。
また、ビデオフッテージの中で、バスの中の難民若者が中指を立て、
バスの中の難民の女性1人が首を斬るジェスチャーをし、窓ガラスに
唾をはいたことも確認されており、警察は、難民側にも責任があると説明した。

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また、2月20日土曜の夜には同州のバオツェンにある新しい難民用施設で火事が起こった。
バオツェンはドレスデンから約60km東に行ったところに位置している。
ドイツのメディアによれば、火災が起こった時に、酔っ払った野次馬は歓声を上げ、拍手をし、
消防隊員を妨害したとされている。

ザクセン州は旧東ドイツの州で、難民流入が起こって以来、
度々難民への暴力やドイツの難民政策に反対するデモなどが起こっている。
今回の一連の事件を受けて、ツイッター上では、ザクセンに対するネガティブな声が
集まっている。
「ザクセンはドイツの恥。ポーランドにくれてやればいい」
「ザクセンには旅行に行かない方がいい」

ザクセンにおける外国人の割合は約3%と低い。
しかし、ドイツ統一後、東西での格差は未だに残っているとされる。
わざわざ難民をドイツの中でも貧しい地域に送るのはどうなのかという
声も出ている。実際に一連のテロ事件やイスラム国戦闘員の逮捕、
偽造シリアパスポートでシリア人としての難民申請など、
難民受け入れとは裏腹に、影の部分も明らかになっている中、
誰もが難民受け入れに対して、100%前向きにあること自体がそもそも
難しくなっているのが現実なのではないだろうか。

嘘つきメディア
嘘つきメディア

当然暴力は許されることではないが、難民受け入れに反対して、ナチスの
レッテルを貼られるのもいささか、極端なのではないだろうか。
ドイツが未だにホロコーストのジレンマに苛まれていることが如実にわかる。
しかし、何者かわからない相手を簡単に国に通し、国民の意見もろくに聞かず、
勝手にそこに難民を送りつけることが民主主義と言えるのだろうか。

参照:
Spiegel
Zeit
Twitter