福井県にある関西電力・高浜原子力発電所3号機と4号機について、9日大津地方裁判所は
運転の停止を命じる仮処分の決定を出した。
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この決定に対し関西電力は会見で不服申し立てをしているが今回の裁判所の決定
により原子炉を止めることとなり、稼働中の3号機を3月10日20時ころ停止予定を発表した。

再稼働直後の原子炉トラブル

今年1月に3号機、2月26日に4号機が、新しい基準のもと再稼働したが、4号機は再稼働
から3日後発電と送電を開始する作業中、原子炉自動停止のトラブルに見舞われた。
4号機は同20日にも1次系冷却水が漏れるトラブルも発生していた。関西電力はこの4号機の
再稼働を目指していた。再稼働により、5月から7電気料金の値下げが計画されていたが今回
の仮処分決定により困難になったと関電が発表している。

関西電力、裁判決定へ不服申し立て

関電側は化学・技術・専門的知見から安全性を立証してきたが理解されなかったことに
遺憾だと述べ不服申し立てをする構えだという。
また菅官房長官はこの決定に対し、高浜原発は世界最高水準に適合するとし、再稼働
を進める方針に変わりはないと述べた。

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福島原発事故を踏まえた安全対策が不十分

福島第一原発事故から5年、現在でも故郷に戻れない被災者は4万人を超えているという。
事故の原因が実際津波によるものなのか解明されていない。
3.11を前に裁判所が出した仮処分の判断は、福島原発事故を踏まえた事故・津波対策や
批難計画に疑問が残ることから、住民の命、財産が脅かされる恐れがあるにも関わらず、
原子力規制委員会の基準に合格しただけでは安全性確保への説明が不十分だと指摘した。

原発停止による高浜住民の声

福井県高浜市の住民からは原発停止について今後の影響を心配する声も上がっている。
原発は危険だということを分かったうえで、再稼働した高浜原発によって町が活性化に向
けて動き出したばかりだと複雑な気持ちを話した。

福島原発事故以降の原発への不安

TAKAHAMA AKW ABSCHALTEN
今回の高浜電力運転刺し止めに立ち上がったのは滋賀県の29人の住民、同原発半径70㎞
県内に暮らしている。
原発運転停止により数億円のコストがかかるが、人の命のほうは大事だという判断をした裁判
長の決定に、感動したとの声が上がっている。
稼働中の原発の運転停止が裁判所の判断で決定されたのは今回が初めてだ。
フクシマ事故以来全国で原発に対しての安全性への不安から原発停止の裁判所への申し立
てが全国で相次いでいる。今回の裁判の結果は次の原発停止につながるものになるだろう。

今回の裁判所の決定は、原発反対運動に力を入れているドイツをはじめ海外のメディアも
取り上げている。
参考
YAHOO
SPIEGEL