ここ10年ほどで東京周辺の鉄道構内の案内がずいぶんと親切なものになったと思います。旅行者が多く利用する駅では、各路線や出口への案内や、電車の到着を知らせる電光掲示板に、ローマ字表記だけではなく、中国語、韓国語の案内も加えられているところが随分とあります。それだけアジア圏からのゲストが多いということなのでしょう。東京の地下鉄も2004年から、ゲストが迷わずに利用できる様に駅のナンバリングを導入しています。

さて、そんな最近のある朝、新橋駅構内で突然気付いたのですが、新橋駅はShinbashiではなく、Shimbashiと、“ん”の発音部分にMを使っているのです。NではなくMを使用するのは、厳密にいうとアルファベットの発音上では正解です。Mは唇をしっかり閉めて出す音、Nは、舌を口の上下とくっつけて出す音だからです。ですので、例えば新宿は“Shinjuku”,大阪の難波でしたら“Namba”になります。

Shimbashi

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新橋駅の周囲には、ホテルやレストランなどで、Nを使用した“Shinbashi”というローマ字表記で店名を標しているお店がまだまだありますので、「JR偉い、国際化をすすめているね」などと勝手に感心してしまったのです、が。実は新橋駅のMは、単に私が何十年も見過ごして気付いていなかっただけで、1946年に定められた駅名表記方に基づいて、半世紀以上も続いているものでした。その表記方も、1916年に「鉄道刑事例規」として発表されたものを復活させたものだとか。しかもその例規も、1867年にまで遡るヘボン式ローマ字のルールに基づいているそうです。(B,M,Pの前の“ん”はMで表記する)大変失礼を致しました。

ローマ字の書き方は、確か小学校か中学校でヘボン式を習ったはずなのですが、そこまでは覚えていませんでした。最近改めたローマ字表記だろうと勝手な勘違いをしまして、反省です。