世界の人口は、薬の普及で幼児死亡率が減ったこともあり、どんどん増えています。
そして、日本の様な先進国に暮らしていると、耳には入るものの、なかなか実感が湧かないのですが、
人口増加に伴って食料不足が深刻な問題として迫っています。

人類の食料危機をテーマに話す時に、よくテーマに上がるのが“肉食”と“菜食”の問題です。
食料不足の加速の一因は、食肉の消費が増えたからだと言われます。食肉の消費量は、過去50年で2400万トンから6500万トンに増えたそうです。
食肉が問題にされるのは、家畜を育てる為に穀物を動物に与えて育てる間接消費によって、
穀物をそのまま食べるよりも、家畜を育てて肉として食べる方が大きく目減りしてしまうからです。
その割合は、育成効率がトップレベルといわれる七面鳥で3倍、牛では8倍ほどになるそうで、少し乱暴な計算だとは思いますが、
「ハンバーグを1つ食べれば、その8倍のトウモロコシが食べられる」などと言われることもあります。

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ちなみに、ある計算によれば、ハンバーグ1個でおにぎりは65個食べられるそうです。
だから肉ではなくて穀物を食べよう!という呼びかけについて、趣旨はよく理解できるのですが、疑問も抑えられずにきました。
肉と穀物では栄養素が異なるからです。少し肉食の回数を減らそう、という提案には納得できますが、「肉を食べるな!」と言われても困惑してしまいます。
日本食は健康食と言われていますが、伝統的な和食は明らかにタンパク質が不足していました。長寿が多くて有名な沖縄は、昔から豚肉など肉食の機会が多かった地域です。

そんな中で、「コオロギ食」という、ちょっとビックリしてしまう解決案を目にしました。別に何かの罰ゲームではありません。
食料危機に対応する、真面目なベンチャー会社がフィンランドやアメリカで立ち上がっています。
牛1頭を100グラム太らせる為には1kgの飼料と1500Lの水が必要なところ、コオロギはたった100gと1L、そしてコオロギに含まれるタンパク質は、
牛肉や牛乳と同レベルなのだそうです。味については、実際に食べたことがないのでコメントできませんが、
ホットドッグに揚げたコオロギをトッピングできるレストランでは、「小エビの様な食感」と評判だとか。

また、姿揚げではなく何かしらの処理を施して、違う形状で栄養のある食料として提供することも実現されるかもしれません。
昔から秋のコオロギの声に風流を感じてきた日本人として、コオロギに少々気の毒には感じますが、
この様な昆虫食べの動きは、将来の食糧問題対策の一手になるのかもしれません。